新聞で、フィギュアスケートのザギトワ選手が秋田犬をプレゼントされたという記事を読みました。

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秋田犬を抱き喜ぶザギトワ


ザギトワはロシアのスケート選手ですが、日本におけるザギトワは誰だろうか。

ぼんやり考えていました。

そんなとき私は、ある映画のシーンを思い出していたのです。

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秋田犬のつぶらな瞳の視線の先にいるのは誰?

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「ハチー!」(「ハチ公物語」より)

この怪人物こそ、日本のザギトワ。

秋田犬のハチ公を愛してやまない仲代達矢です。


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話は変わりますが、

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少し前に、伊那の光前寺に行きました。
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掃き清められた庭を歩いていると、心が鎮まり浄化されるようでした。

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その光前寺には、「早太郎」と呼ばれた犬の墓があります。


光前寺には、霊犬・早太郎の伝説が残っているのだそうです。

伝説を要約すると、

かつて、遠州(いまの磐田市)にヒヒの怪物がいたのだとか。

村の人々は、ヒヒの怪物を神様と思い込み、毎年祭りの日に白羽の矢を立てた家の娘を人身御供として怪物に捧げていたのです。

そこに旅の僧が現れ、怪物の正体を見破ります。

怪物を退治するために、信州の「早太郎」と呼ばれる山犬が大活躍。見事、怪物を成敗します。

早太郎は信州の光前寺に戻り、住職に怪物退治の報告をしたのだとか。

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本堂には早太郎の木像が奉られていました。


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映画「ハチ公物語」を見ていたこともあり、

木像になった早太郎を眺めながら、早太郎に、渋谷駅で銅像になったハチの姿を重ねていた私。 


ちなみに「ハチ公物語」のあらすじは・・・・・・、

日本のザギトワこと仲代達矢(東大教授)に飼われることになった秋田犬のハチ公。

ハチ公は、夕方になると渋谷駅まで仕事から帰ってくる仲代を迎えに行きました。まさに忠犬ですね。

その仲代は急死します。

仲代亡き後も、毎日、ハチ公は渋谷駅で仲代を待ち続けました。

そのけなげな姿が、銅像になったのです。


映画「ハチ公物語」のラスト。

ハチは渋谷駅で力尽きることになります。

死ぬ間際のハチの脳内が映像で表現されるのですが・・・、

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「ハチー!」

そのとき私の目には、仲代が「ザギトワ」ではなく、むしろ、ハチに退治される「ヒヒの怪物」に映っていたのです。


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(おまけ)

ずいぶん前に「オオカミの護符」(小倉美恵子)を読みました。

江戸を中心に、周縁にそびえる山々にオオカミの信仰があったそうです。

秩父の三峰神社のオオカミ信仰は有名ですね。

(秩父出身の金子兜太の知られている俳句に、「おおかみに螢が一つ付いていた」があります)

長野県南部も御嶽信仰とセットでオオカミ信仰のあった地域でした。

オオカミとイヌはそれぞれ害獣と益獣なので文化的に混同させている国はほとんどないそうです。

しかし例外として、日本は、オオカミのことを「オイヌさま」と呼び混同させています。

(オオカミとイヌを一緒にしているのは日本のほかにはモンゴルくらいしかないらしいです)

そんなことを思い出しながら、私は推理しました。

早太郎もイヌということになっていますが、地域的にも文化的にも、ひょっとしたら早太郎はオオカミだったのかもしれないなあなどと思ったのです。