厄除け日記 (by Kばやし)

厄除けのように、好きなことを集めて書きます。 30代。 俳号は軽囃子(けいばやし)

カテゴリ: 東宝

暑い日に外回りの仕事をしていると、あっという間に汗で体がベタベタになります。

仕事から帰り、シャワーで汗を流したあとのさっぱりとした気持ち良さ。

ビールでもあれば最高です。


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夏のシャワーの気持ち良さについて考えていた私。

すると、どういうわけか・・・血がシャワーのように噴射する時代劇のシーンが思い出されたのです。


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(その1)

「椿三十郎」(監督 黒澤明)のラスト、三船敏郎と仲代達矢の決闘シーン。

長い間合いでじりじり睨み合う三船と仲代。

一瞬の隙をついて三船の素早い一太刀!

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仲代の胸からシャワーのように血糊がブワーと大噴射。

このシーンはその後の時代劇を大きく変えたといわれています。

従来のチャンバラシーンは、いかに華麗に斬ってゆくかということに主眼が置かれ流血はタブーだったのだとか。


「仲代達矢が語る日本映画黄金時代」という本によると、噴射する血の勢いはものすごく、仲代の体は後ろに吹き飛ばされる寸前だったそうです。

仲代いわく《(流血シーンに立ち会っている)若侍の加山雄三さんとか田中邦衛さんとかが呆然と見ているのは、彼らも事前に知らされていないですから、三船さんが真剣で私を本当にやっちゃったのかなと思って驚いたからなんです。》


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(その2)

「雲霧仁左衛門」(監督 五社英雄)の、殺し屋である仲代達矢が侍を暗殺するシーン。


ターゲットである侍は何も知らずに駕籠に乗ってやってきます。

おもむろに走り込む仲代達矢。

暗殺というのに、真っ昼間にもかかわらず駕籠を派手に一刀両断!

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駕籠は上下に真っ二つ。

侍の首がポーン!

胴体からプシューっと血糊の噴水。


さすがに唖然としました。

しかし、どういうわけか私はDVDで何度もこのシーンを見てしまったのです。


「鬼才五社英雄の生涯」という本によると、原作を無視し血まみれの映画にした五社英雄に対し、原作者の池波正太郎は「下品だ」と激怒したという逸話があります。


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この先も猛暑日が続くそうです。

こんなことを書いておいてなんですが、公園の噴水を眺めているだけで涼やかな気分になります。

ましてや汗をかいたあとのシャワーはつくづく気持ちのいいものですね。

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NHKで「西郷どん」という大河ドラマが放送されています。

見れば面白いだろうとは思うのですが、テレビを見る習慣のない私はまったく見たことがありません。

先週、鹿児島の会社の方と商談する機会があったのですが、こういうときに会話のネタに「西郷どん」見ていれば良かったと悔やまれますね。


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とはいえ、「田原坂」というかなり前に日本テレビ系列で放送された西郷隆盛の生涯を描いたドラマのDVDを見ていた私。

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「田原坂」での西郷隆盛は、里見浩太朗。

私は「田原坂」の記憶で、NHKの「西郷どん」について、上っ面だけでも話が合わせられるのではないかと考えました。


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「田原坂」で記憶に残っているシーンをいくつか紹介します。


覚えているシーン(1)

とにかくキャストが豪華なドラマなのですが、特に注目は、勝海舟を演じる萬屋錦之介(特別出演!)。


萬屋は相変わらず「これでもくらえ!」とでもいうような極端な演技を披露します。

萬屋の演じる勝海舟は、極端な江戸っ子なのです。

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西郷隆盛と会談する萬屋海舟

萬屋海舟「いいかい?西郷さん、おめぇさんの考げぇとやらを、ちょいと教せぇてくれねぇかね?」

終始こんな口調(爆笑)。

「ごわす」だらけのドラマなので、萬屋の極端な江戸弁が余計に目立つのですよ。


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覚えているシーン(2)

西郷さん(里見浩太朗)は質素な生活をしているため、雨漏りのする家に暮らしています。

眠るときも、雨漏りは止まりません。

そこで西郷隆盛夫婦は、布団に横になりながら傘を差すという驚きの睡眠術を披露します。

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傘を差しながら布団で寝る西郷夫妻(このエピソードは史実なのでしょうか?)


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西郷さんが布団で傘を差しているのを見て思い出した映画があります。

「好色元禄(秘)物語」という東映のポルノ時代劇です。


ポルノ時代劇というだけあって、この映画の中で、商家の若旦那が若妻と初夜をともにするシーンがあります。

すると、この若妻、驚くべき性癖の持ち主だったということが分かるのです。

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興奮すると股間から大量に水を噴射!

放水している若妻の傍らで、若旦那は「おーい、番頭!傘を持ってこい!」。

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若旦那「こりゃ、たまらん!」

西郷さんが布団で傘を差すシーンは、もしかしたら「好色元禄(秘)物語」に触発されているのかもしれませんね(そんなわけないか)。


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覚えているシーン(3)

西郷さんが死去したあと、しばらく経って、西郷隆盛像が東京の上野公園に建立されます。

その除幕式が「田原坂」のラストのシーン。

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ファンファーレが鳴り響き除幕され、西郷像がお披露目されます。

すると、西郷さんの妻(秋吉久美子)は、あまりの違和感に、「こげん人じゃなかよ・・・」と繰り返し呟くのです。

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「こげん人じゃなか・・・」

これで、5~6時間にものぼる長編ドラマは驚きの幕切れ。


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要するに、何を言いたいかというと、

私が「田原坂」について覚えているピンポイントの記憶では、「西郷どん」について上っ面の会話ですら不可能であるということに気がついたのです。


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しかし、

実は、もう一本、鹿児島が舞台となる映画を見ていました。

「社長紳士録」(東映)です。

森繁久彌が社長を演じた東宝の娯楽映画「社長シリーズ」の中のひとつです。


出だしから最高です。

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小林桂樹課長が、森繁社長の机の前にやってきて森繁のカレンダーを覗きこみます。

小林「カレンダーにバツがついているのは奥さんがお出かけの日ですよね?ところで、三角の日はなんですか?」

森繁「誰にも言っちゃいかんぞ。私くらいの年になるとですね、朝起きて調子のいい日、(股間が)ブーンとなる日があるとだね、三角をつけて周期をつけとるんだよ」

こんなくだらない会社があるのでしょうか。


その森繁社長は、鹿児島の顧客のもとへ出張に行きます。

鹿児島の取引先の社長を演じるのはフランキー堺。

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西郷隆盛のような和装のフランキー社長(左)


森繁「突然すみません」

フランキー「ンにゃ、ンにゃ、たいしたことなかトでゴワス!契約でゴワスな、白紙で考えとりますが、ンにゃ、ンにゃ、ご安心バしてください」

怪演。


そして、接待の宴会。

森繁「酒、お強いですな」

フランキー「どげんもこげんも、きき申さん。どげんもこげんも」

ほろ酔いのフランキー社長は、森繁に同行した部下の三木のり平に一目惚れをします。 

(西郷隆盛のような風貌をしているにもかかわらず、なんと、フランキー社長はゲイだったのです!)

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フランキーが「良か、良かー」と三木のり平に色目を使うシーンは傑作です。


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ここまで書いて気がつきましたが、

たとえフランキー堺が西郷隆盛のような扮装をしていても、「西郷どん」についての会話は一切できないということが判明しました。

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数日前のこと。

テレビをつけたら、日本テレビが製作した「忠臣蔵」(再放送)のエンディングでした。 


12月14日は、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした日。

十数年前まで、年末といえば《「忠臣蔵」の季節》という共有された意識があったような気がします。

いまや「忠臣蔵」がテレビで放送されることもなくなくなりましたが。


たまたまテレビで放送されていた日テレ版の「忠臣蔵」のエンディングロールを眺めていた私。

先頭は、

「大石内蔵助」を演じた里見浩太朗。

里見に続いて、豪華キャストの名前が次々現れます。


で、豪華キャストのラスト。

留め名は・・・、


もちろん「吉良上野介 森繁久彌」


この「忠臣蔵」で最も印象に残ったシーンは、大石(里見)が吉良(森繁)を討つ場面。

里見に討たれる直前、どういうわけか森繁(吉良)は、赤穂浪士を目の前に堂々と舞を舞うのです。

どっちが主役だ?と、あっけにとられた覚えがあります。


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それで思い出しのが、「四十七人の刺客」(監督:市川崑)という映画。

吉良の最期が、森繁版とは対照的なのです。



大内内蔵助は、高倉健。



吉良上野介は、西村晃。


この作品は、要塞めいた吉良邸をいかに赤穂浪士が攻略したのかという軍事映画(戦争映画)のようなところがありました。

四十七士も、義士というより軍人という感じだった記憶があります。


で、

討ち入りの最後も、血も涙もなく、高倉健(大内)が西村晃(吉良)を問答無用でグサリですから、


なんだか西村晃がかわいそうになってしまうほどでした。


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「忠臣蔵」の中でも私が最大の傑作だと思うのが、「大忠臣蔵」(松竹)と「サラリーマン忠臣蔵」(東宝)だと思います。

歌舞伎を擁する松竹の保守的な「大忠臣蔵」と、

大胆な解釈の極地である東宝の「サラリーマン忠臣蔵」。

ちなみに、

「大忠臣蔵」の大内内蔵助は、先々代の市川猿之助。

「サラリーマン忠臣蔵」の大内内蔵助は、森繁久彌です。


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で、「サラリーマン忠臣蔵」について。

まず一言、おもしろすぎます。


舞台は、「赤穂産業」という会社。


役員は、浅野社長(右:池部良)と、大石専務(左:森繁久彌)。



赤穂産業に融資する銀行の頭取は、吉良頭取(東野英治郎)。


大石専務(森繁久彌)は、仕事もでき、人望のある頼れる男です。

例えば、

大石専務がフランス人と商談するシーン。

《森繁「ハロハロ、ゆうべはどーも、たいへんメルシーですな。アフターにですな、ウイウイ、ホテルに参ります、はいはい、ハロハロ》

すごい、脚本です。


大石専務の息子である大石チカラも赤穂産業の社員です。

(この辺も「忠臣蔵」に忠実ですね)

社内では、大石専務は息子に対しても厳しく接します。

《森繁「便所に行ってチャックしとらんなんて精神の弛んどる証拠だぞ」》


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本当の「忠臣蔵」では、

吉良上野介に罵倒された浅野内匠頭は、江戸城の松の廊下で吉良上野介を斬りつけようとします。

そのため浅野は切腹を命じられましたね。


「サラリーマン忠臣蔵」でも、

吉良頭取(東野英治郎)は浅野社長(池部良)を罵倒。

この罵倒がとにかく痛快、最高なのです。

《吉良頭取(東野)「三等社長め!度し難いヤボテンだな!/何を言うとるか、田舎者め!/国際的なエチケットもわきまえない野蛮人め!」》


場所は、江戸城ではなく、東京会館(財界の重鎮たちが集まるレセプション会場)。

そこでも吉良頭取(東野)は、浅野社長(池部)を罵倒。

《吉良「色キチガイの腑抜けめ!/昼間から芸者としけこむ大バカ者め!」》


ついに堪忍袋の緒が切れてしまう浅野社長。

ぶちキレた浅野社長は吉良頭取にグーパンチ(爆笑)。

すると、

志村喬が池部を羽交い締めにして、


《志村「ここはレセプション会場ですぞ!」》

※本来はここで「殿中でござるぞ!」となる場面ですが「レセプション会場ですぞ!」となります(爆笑)。


失意のまま事故死(自殺?)する浅野社長。


浅野社長が亡くなると、吉良頭取が赤穂産業に天下りし、社長に就任してしまうのです。 

むろん、社員は不満たらたら。


しかし、頼みの大石専務(森繁久彌)は連日の宴会なのです。



ちなみに、

本家「大忠臣蔵」でも、吉良を油断させるために、大石内蔵助は連日の宴会をしていますよ。


(先々代の市川猿之助)


「サラリーマン忠臣蔵」に戻ります。


《森繁「ようマダム!私と浮気でもせんか」》

マダムは草笛光子。


《マダム(草笛)「今度、東銀座にお店を大きくするの。名前は『クラブ・イッチルック』」

森繁「ほう、一力(いちりき)ですか。洒落た名前ですな。ベリーグーですな」》

「忠臣蔵」では祇園の「一力茶屋」が舞台ですが、「サラリーマン忠臣蔵」では「クラブ・イッチルック」です。


※森繁が草笛マダムを口説こうとするのは、「忠臣蔵」にはないストーリーですよ。 


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「忠臣蔵」の討ち入りは、12月14日。


(こちらは「大忠臣蔵」の討ち入りのシーン)


「サラリーマン忠臣蔵」では、

12月14日、そば屋に47人の社員が集まります。

(「そば屋」というのは、忠実です)

そのそば屋でボーナスが配られるのですが、ボーナス袋の中身は、なんと赤穂産業の株券。

47人の社員は株券を手に、吉良に乗っ取られた赤穂産業の株主総会に出席するというのです。

いざ、会社を取り戻すべく株主総会へ!

株主総会での合言葉、

森繁が「山」といえば社員たちは「賛成!」と叫び、「川」といえば「反対!」と叫ぶのです。

《森繁「山!」

社員「賛成!」

森繁「川!」

社員「反対!」》


決議がとおらない吉良ら会社の執行部。

過度のストレスのせいか、


吉良(東野)は心臓を押さえながら倒れてしまいました(爆笑)。



感無量。


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長々と書いてみましたが、私が言いたいことは・・・・・・、

要するに、

大内内蔵助と吉良上野介、両方演じた俳優は森繁久彌のみではないか、ということなのです。


しかも、前述した「四十七人の刺客」でも、


上杉家の家老、千坂兵部として出演しています。

大石も吉良も脇役もこなす森繁なのでした。
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週間長野というローカル紙を読んでいると、


《堀直虎没後150年祭》の記事。


記事によると、《26歳で(須坂藩の)藩主に就き、(中略)幕府若年寄に命じられましたが、江戸城内で自刃しました。徳川慶喜に挙兵を進言したが聞き入れられなかったためなど、自刃の理由には諸説あります。》とのこと。


忠臣蔵の浅野内匠頭を彷彿とさせるエピソードを持つ殿様なんですね。



別の日には、堀家の資料を募集という記事。

いま、長野では堀直虎が熱いようです。


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長野県の須坂市を歩いていると、

「堀直虎  没後150年」の幟旗があちこちに立っています。


実は、堀直虎について全く知らなかった私は、

NHKの大河ドラマで放送されている「おんな城主 直虎」と同一人物なのかと訝りました。


当然といえば当然ですが、

堀直虎と「おんな城主」は全くの別人。

(歴史に疎い上にテレビを見る習慣のない私に免じて、基本的な混同でしたが、ご容赦下さい)


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話は変わります。


私の好きな映画のひとつに「社長漫遊記」(東宝)があります。

森繁久彌主演の「社長シリーズ」の中の一本です。


(左から、森繁久彌、小林桂樹、三木のり平、加東大介)


10年以上前(大学生のころ)、友人にこの「社長漫遊記」を勧めたことがありました。 


数日後、

「社長漫遊記」を見た友人いわく「時間を返せ!」。


人それぞれ好みが違うものですね。


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「社長漫遊記」のストーリーは、失笑級のヒドさなのですよ。


大きな会社の社長に扮する森繁久彌は、仕事のためアメリカに視察へ行きます。

森繁は、視察中、持病である痔を悪化させ、アメリカで手術を受けることになりました。 


帰国した森繁社長。

いわく「痔の手術で輸血してからね、私の血にはですね、アメリカ人の血が混じっとるんだねえ」。

なわけで、森繁は、

「仕事もアメリカ式にまいりますよ!」と宣言するのです。

(痔の手術をしたことが原因でアメリカ式の経営になる・・・、こんなひどい因果関係がありますか!)


会社はうわべだけのアメリカ式を取り入れることになりました。

例えば、レディファースト。

例えば、お歳暮や接待の廃止。

森繁「ひとつ、ビジネスライクオンリーにいきますよ!」


森繁のアメリカかぶれはエスカレートし、家庭にも持ち込み出す始末。

孫が生まれ「おじいちゃま」と呼ばれた森繁は、

「おー!!テリブルとんでもない」と嘆き、「これからはグランパにしてもらえんかね。グランが、パーとゆくわけだよ!」とワケの分からない要求をするのです。


また、

バーに行っても森繁は、

「バーボンはアメリカの生一本(きいっぽん)ですよ!」と言ってみたり、

バーのマダムである淡路恵子に誘惑されても、

「これからはアメリカ式に、ワイフ一本槍でいこうと思うんだがね」とめずらしく断ってみたりともう最高なんです。


友人には、この映画を見ることを「時間の無駄」だと非難されました。

無論、悔しいという気持ちは山々です。

でも、ファンの私ですらなかなか弁護できない、というのが正直なところでもありました。


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だいぶ前のこと、

やはり長野のローカル紙を読んでいると、堀直虎が舞台化され、上演されるという記事(広告)が掲載されていました。



《堀直虎没後150年祭 記念公演》とのこと。


で、

この広告を読んで驚いたことがあります。

堀直虎を主人公にした演劇の、公演名が、

なんと「Straight Tiger 直虎」! 


私は目を疑いました。

「Straight Tiger 直虎」というセンス。

「直虎」だけに「ストレート・タイガー」というわけです。


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話は戻りますが、

「社長漫遊記」のエンディングについて書きたいと思います。

森繁は、出張先で芸者と浮気をしようと企みます。


で、

森繁は、秘書の小林桂樹に向かって、「『カー(車)』を呼びたまえ」と命じるのです。

(アメリカかぶれなので、当然「車」は「カー」というわけです)

いよいよ浮気ができると、うきうきしている森繁。


しかし、小林桂樹は、

「カー」を「かかあ」と聞き違えたために、森繁の妻を呼んでしまうのです。

妻を呼ばれた森繁は、浮気ができなくなり、「オーマイガー」というオチ。


くだらないことこの上ないです。


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「直虎」を「ストレート・タイガー」と呼ぶというのは、まさに「社長漫遊記イズム」でしょう。


ひょっとしたら堀直虎は、森繁社長のように浮気をしたために自刃したのかもしれませんね(妄想)。


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(おまけ)

だいぶ前のことです。

社長シリーズのファンは私だけなのだろうかと不安になっていたときに、ラジオで竹中直人が社長シリーズのファンであることを告白していました。


竹中は、演技をする際、

台本を読まずセリフを覚えないようにしているそうで、それはその場の瞬発力を大切にしたいからなんだとか。

いわく「社長シリーズの森繁さんは大半アドリブだったから周りは瞬発力で対応するしかなかったそうで、憧れます」とのこと。

三木のり平が、いつもビックリした顔をしているのはそのせいだという説をとなえていました。




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三木のり平は、性格に難のある人として知られています。

「のり平のパーっといきましょう」という聞き書きに、
三木のり平は、さんざん「社長シリーズ」撮影時の珍談を上機嫌で語ったあと、
《「社長シリーズ」なんか、糞(くそ)だよ。ウンコ。作品なんてもんじゃないよ。だから、自分の出た映画なんて見たこともないよ。野原でしたウンコを見に行くかい。なっ、そうだろ。》
と、へそ曲がりなことを言うのです。

ちなみに、
三木のり平が「社長シリーズ」の常連になったキッカケは、森繁に「どじょうすくい、教えて」と言われて、教えに行ったら「社長シリーズ」の現場で、そのまま出る羽目になったのだとか。
いい加減ですね。

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和菓子屋のYまもとさんのところへ仕事で訪問したときのこと。


帰り際、SFファンのYまもとさんから「日本沈没」(2006年版)のDVDをもらったのです。 


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「日本沈没」は、海底のプレートが沈み込み、日本が沈没してしまうというパニック映画です。


特撮の迫力はなかなかでした。

総理大臣役の石坂浩二に対して、私はおそらく彼がこの映画のキーパーソンになるのだろうと想像していたのですが、

映画が始まって数十分後、

石坂浩二は政府専用機で飛行中、火山の爆発に遭遇して「どかーん!」。・・・爆死。

「おぅ!」と、思わず拍手してしまいました。


で、

ネタバレしますが、結末は、

主演の草彅剛が命がけで沈んでいく海底プレートを、とてつもなく破壊力のある爆弾でぶっ壊します。

プレートが破壊されたことで日本の沈没は止まり、良かったね、というところで映画は終わりました。


ただ、すぐさまプレートをぶっ壊した反作用が災害として地球規模で起こるだろうし、もちろん国連の許可なく強行した爆破なので国際問題にもなるだろうし、海洋生物は壊滅しただろうし、暗澹たる気持ちになりました。

(暗澹たる気持ちのもうひとつの原因は、草彅剛と柴咲コウによる恋愛シーンのバカらしさにもありましたが)


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少し前の話です。

テレビをつけたら、懐かしの歌謡曲を紹介する歌番組が放送されていました。

その番組を見ていると、「このあと『奇跡の共演!』」だとか「CMのあと『奇跡のデュエット』」というふうに視聴者を煽り続けるのです。


さて、

『奇跡』というからには、誰と誰の共演だと思いますか?


答えは・・・・・・、

どーん!

祐ちゃんとルリ子でした。

祐ちゃんはCGで再現、ルリ子は今現在の姿です。

眼福です(違いますか?)。


ルリ子の歌声には哀愁があり、たまらないですね。


ちなみに、これが当時のルリ子です。



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それはそうと気になったことがあります。

この番組の司会は、高橋英樹でした。

高橋英樹に招かれて、ルリ子が登場したのですが、

すぐさま、ルリ子は「ヒデキー!」と叫び、当たり前のように高橋英樹と腕を組むのです。


高橋英樹は困惑気味に司会を続けるのですが、その様子が実に良かったです。


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実は、

「日本沈没」の中にも『奇跡の共演』があったということに気がついていましたか?

この『奇跡の共演』のおかげで、「日本沈没」に対する不満が帳消しになったのですよ。 


そうです!

この映画の中に、

文学座の重鎮がそろい踏みしていたのですよ。


映画の中で、

日本が沈没しつつあるまさにそのとき、政府要人たちによる対策会議がありました。

その政府要人として、文学座の2大重鎮、つまり、両雄が並び立ったのです。



北村和夫



加藤武


(たいした『奇跡』じゃないと言われればそれまでですが・・・)


北村和夫と加藤武は文学座を支えた両輪であり、学生のころからの盟友でした。


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ちなみに、

加藤武は、「東京やなぎ句会」の同人でした。

(他のメンバーは、 入船亭扇橋、 柳家小三治、 江國滋、 大西信行、 三田純市、桂米朝、 永井啓夫、矢野誠一、永六輔、神吉拓郎、小沢昭一)


北村和夫はトンチンカンなところのある人物だったそうで、

東京やなぎ句会による名著、「友あり駄句あり三十年」という本の中に、句会の実況中継が掲載されているのですが、

その句会の中で北村和夫はいかにトンチンカンなのかということを皆でゲラゲラ話しています。

(普通の句会は、緊張感の中、静かに考えに耽っているものと思われますが・・・)



「北村和夫伝説」はいろいろあって、

例えば、

シャンソン喫茶で「詩人の魂」という曲がかかっているにもかかわらず、北村が「この曲が終わったら『詩人の魂』をかけてよ」と言った話。

杉村春子に「おしろい洗って」と言われ、お尻を洗った話。

越路吹雪へ「越路吹雲(こしじふきぐも)」と彫ったハンコをプレゼントした話。

ただ、北村和夫いわく、「北村伝説」は「加藤武と小沢昭一の創作」とのことですが。


(映画の中では、北村和夫は善玉の閣僚、加藤武は悪玉の閣僚を演じていました)


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話は戻りますが、祐ちゃんとルリ子が『奇跡の共演』を果たした歌謡番組の中に、もうひとつの眼福がありました。

関西ラジオ界の生き仏、浜村淳が登場したことです。


八十路ですが、いまだに毎朝ラジオの生放送をしているのですよ。


ありがたや。

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