厄除け日記 (by Kばやし)

厄除けのように、好きなことを集めて書きます。 30代。 俳号は軽囃子(けいばやし)

カテゴリ: 松竹

「男はつらいよ」の新作「おかえり寅さん」を映画館で見てきました。
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寅さんが現れただけで嬉しくて目頭が熱くなりました。

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話は変わりますが、
実家の、私が大学に行くまで過ごした部屋に久しぶりに入りました。

プロレスのポスターに交じって、渥美清のポスターが貼ってあり、机の上には渥美清のブロマイドが飾ってました。
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中学生の私は、プロレスと「男はつらいよ」に傾倒していました。
プロレスについて話せる友人はいましたが、「男はつらいよ」について話せる友人は誰ひとりおらず、思い出してみると寂しかったなあ。

当時の私は、寅さんの甥の満男(吉岡秀隆)の目線で常識から自由な寅さんを見て、いろんなことを感じたのだろうと思います。
渥美清が亡くなり「男はつらいよ」シリーズは終わりましたが、私はいまだに折々にDVDなどで「男はつらいよ」を見返しています。

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新作「おかえり寅さん」のあらすじ
《山田洋次監督による国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズの50周年記念作品。/倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆らに加え、シリーズの看板俳優であり、96年に亡くなった渥美清も出演。さらに、歴代マドンナからは後藤久美子、浅丘ルリ子と「男はつらいよ」でおなじみのキャストが顔をそろえる。柴又の帝釈天の参道にかつてあった団子屋「くるまや」は、現在はカフェに生まれ変わっていた。/サラリーマンから小説家に転進した満男(吉岡秀隆)の最新作のサイン会の行列の中に、満男の初恋の人で結婚の約束までしたイズミ(後藤久美子)の姿があった。》

小説家になった満男は、イズミではない女性と結婚をし、娘を授かります。
しかし満男の妻は病気で亡くなり、一人で娘を育てていました。
一方、イズミは国連の職員となり、フランスで家庭を築きながら多忙な日々を送っていました。

なんだか、吉岡秀隆と後藤久美子の実人生と絶妙に重なっています。

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満男は、くじけそうになったときどきに、おじさん(寅さん)のことを思い浮かべ、人生のピンチを乗り越えていきます。
物語のところどころで、「男はつらいよ」の過去のシーンが挟み込まれます。
満男を励ますように、在りし日の寅さんが現れ、寅さんの言葉が蘇るのです。

《フレー、フレー、みーつーお!》

《困ったことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べ》

お守りのような記憶です。

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「徹子の部屋」に山田洋次が出ていたので、見ていました。
山田洋次は、何年か前に奥様を亡くしたのだとか。

「おかえり寅さん」では、小説家の満男は妻を亡くしています。
孤独な満男は、山田洋次自身だったんだと「徹子の部屋」を見て気がつきました。
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山田洋次はインタビューで、「渥美さんなら、こう言ったんじゃないかなあ」とか、「渥美さんなら、こんな顔をしたんじゃないかなあ」なんてことを必ず言います。
ことあるごとに渥美清(寅さん)を思い浮かべる山田洋次は、寅さんの記憶に励まされている満男なのでした。

映画は、小説家の満男が、寅さんのことを小説に書いてみよう、というところで終わります。
「おかえり寅さん」は、山田洋次がもう一度渥美清(寅さん)を映画にするまでを描いた作品なのだと思いました。

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実家の私の部屋に「男はつらいよ」日めくりカレンダーが残っていました。
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中学生のころ、私は映画館へ行き一人で「男はつらいよ」を見ていたような少年でした。
「男はつらいよ」が好きなんて、恥ずかしくてクラスメイトには伝えていませんでした。

二十数年前。
映画館で「男はつらいよ」を見終えて外に出たとき、クラスメイトと出くわしてしまったことがありました。
そのとき私は、聞かれてもいないのに「『男はつらいよ』を見にきたんじゃないから!『サラリーマン専科』を見にきただけだから!」と強弁した記憶があります。
(「男はつらいよ」は「サラリーマン専科」(主演:三宅裕司)と二本立てだったのです)

いまなら「男はつらいよ」が好きだと堂々と言えるんですけどね。
というか、振り返ってみると「サラリーマン専科」のほうが「男はつらいよ」より恥ずかしいような気がするんですが。

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満男が寅さんに励まされて生きてきたように、山田洋次は渥美清のことを思い出しながら生きてきたんじゃないかと感じました。
そして私も「男はつらいよ」に背中を支えてもらっていたんだと気がつきました。
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房総半島旅行(その3)

成田山新勝寺へ行きました。

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参道は大賑わい。
一般的にお寺の参道にある甘味処というと、団子屋か餅屋です。
新勝寺の参道では、どういうわけか、ようかんを売っている店が何軒もあります。
というのもいまから120年ほど前、成田山参道にようかん屋の「米屋」が創業し、名物になったことに由来しているのだとか。
(いま米屋は巨大菓子メーカーになっています)
そんなわけで、成田山の参道には団子屋や餅屋よりもようかんを売っているお店の方が多いのです。
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米屋の裏に「羊羹博物館」があります。
(米屋が運営している様子)

羊羹の歴史や道具などが展示されていましたが、一番の見どころは、かつての羊羹工場の様子が写真などで展示されていることと、成田山の参道の変化が一目で分かる古くて貴重な写真が展示されていることです。

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その昔、岩下志麻が、米屋のイメージキャラクターだったようです。
「とっても、おいしいですよ」とほほえむ清楚な笑顔が印象的です。
その後、ヤクザ映画にも出演するようになり、
いまなら「わてがウマイ言うたらウマイんや!あほんだら!」と、ドスのきいたイメージキャラクターになっていたかもしれませんが。
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(「極道の妻たち」より)

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うなぎ屋もたくさんありました。
どのお店も行列です。
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店先で手際よくうなぎを割いてゆく職人さん

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新勝寺へ到着。

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本堂へ。
本堂では、祈祷が始まるところでした。
せっかくなので、正座をして参加することにしました。

饒舌な僧侶がマイクを持って、参拝者に向かって祈祷の説明をします。
元号が変わったことを祝して特別の祈祷を行うのだとか。

僧侶いわく「本日は20年ぶりに大般若経の『転読祈願』をさせていただきます」。
『転読祈願』??
初めて聴いた言葉です。
これから何が始まるのだろう・・・と思っていると、本堂へ何人もの僧侶が入ってきました。
どのお坊さんも、お経の書かれた本(蛇腹折りにたたまれた経典)を持っています。
どうやら、何冊もある般若経の経典を、僧侶1人につき1冊ずつ分担して持っているようです。
読経が始まると、それぞれの僧侶がアコーディオンを演奏するように経典をバサバサバサバサと派手に広げたり閉じたりさせます。
つまり、『転読祈願』というのは、何冊もある経典をすべて読みあげると日が暮れてしまうので、バサバサバサバサだけでお経を聞いたことにしちゃいましょう!というお寺のありがたいサービスなのだと分かりました。
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「バサバサバサバサ」のイメージ写真(「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」より)
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(この映画で、寅さんはなりゆきで僧侶の格好をし読経のまねごとをすることになるのですが、読経中、手を滑らせて経典をあたかも『転読祈願』のようにバサバサさせてしまうのです)
寅さんのように、成田山の僧侶も経典をバサバサさせます。

饒舌な僧侶は、「なるべく大きなことを願って下さい」とのこと。
うーむ、とっさに願いごとをしろと言われても「酒池肉林」しか思い浮かばない私。
僧侶は「大きな願いというのは、例えば、家内安全より、地域の発展。国の繁栄よりも世界の平和というふうに、ひとつ大きなことをお願いされるといいかもしれません」。
というわけで私も、「酒池肉林」ではなく「酒湖肉森」(造語)という、ひとつ大きなお願いをし、妻君、息子とともに合掌。
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イメージ写真(映画「極道の妻たち」より)

五木寛之の本(「歌の旅びと」)によると、江戸時代、成田山への講、つまり団体参拝がたいへん盛んだったそうです。
その理由は、成田山を参拝してから船橋で精進落としをするという「祈り&遊び」のパッケージが人気を集めたのだとか。
船橋には、成田山の参拝者に向けた遊郭もありました。
船橋で遊ぶのを楽しみに、成田山へお参りしていた人々(つまり「酒池肉林」を祈願するような私のような輩)が、昔から大勢いたということでしょう。

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成田山の広い境内には、アトラクションのように文化財が点在しています。
存分に楽しむことができました。

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(おまけ)
参拝を終え、参道を戻ります。
すると、銅像を発見。
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三橋鷹女像。
情熱的な俳句で知られる、人気俳人です。
鷹女の代表的な俳句は、
鞦韆(しゅうせん)は漕ぐべし愛は奪うべし》
鞦韆はブランコのことです。
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鷹女は成田の名家の生まれとのこと。
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房総半島旅行(その2)


鴨川市を観光しました。


鴨川出身の有名人といえば・・・・・・、

そうです。日蓮聖人です。


鴨川に「鯛ノ浦」と呼ばれる海岸があり、その目の前に日蓮聖人の生家があったとか。

いま、日蓮の生家は「誕生寺」という立派なお寺になっています。

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誕生寺

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若き日の日蓮(境内にある銅像)


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こちらも若き日の日蓮(映画「日蓮」の萬屋錦之介)

鴨川の朝日に向かって、萬屋日蓮は叫びます。

「われ、これより日蓮と名のらん!」

そして、

「なん、みょー、ほー、れん、げ、きょー!!」。

萬屋の顔の力に痺れます。


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誕生寺の中には「鯛塚」と呼ばれる、鯛の墓がありました。

この地には鯛信仰があるようです。

「鯛塚」の説明看板によると、

日蓮が生まれた瞬間、《聖人の生家前に広がる浦には、大きな山が崩れたかと思われるほどの轟音とともに、金色に輝く五尺あまりもある雌雄2匹の鯛が、海中から飛び跳ねた》

この「奇跡」のために、誕生寺の前の海岸は、「鯛ノ浦」と呼ばれるようになったようです。


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そのほかにも日蓮聖人にまつわる奇跡(伝説)は、たくさん残っています。

映画「日蓮」の中で、とくに私が気に入っている「奇跡」を紹介したいと思います。


島流しにあった日蓮(萬屋錦之介)。

そこに西村晃が、萬屋を暗殺をしようと、刀で襲いかかります。

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西村「うりゃー!」

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萬屋は動じません。

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萬屋は、数珠で西村の刀を奪い取り、空高く刀を放り投げたのです。

数珠によって成敗された西村は、萬屋の門下になりました。

さすが、萬屋!


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日蓮聖人が生まれた「誕生寺」には、二股に分かれた立派な松がありました。

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妻君いわく「この松があったから『誕生寺』っていうのかな?」

たしかにこの松、分娩中の妊婦の下半身に見えますね・・・。

妻君は、日蓮に対して全く関心がなく、分娩をしているような松があるから「誕生寺」なのだと主張したのです。

驚きの主張です。


でも、ひょっとしたら、「誕生寺」の由来について、日蓮の生誕地というのは後付けで、二股の松の存在が先行していたという説、真理かもしれませんね。


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誕生すれば、死もあります。

映画「日蓮」では、入滅(日蓮がお亡くなりになる)シーンも描かれています。

弟子たち向かって、萬屋日蓮は病床で「私の夢をお伝えください、お伝えください・・・」と弱々しく呟きます。

ついに没するのかと思いきや、突然起き上がり、

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「私の夢を!私の夢をー!」
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「いつまでも!いつまでもーァ!!!」
日蓮は叫んで入滅。

死の直前で萬屋の顔面エネルギーはMAX。

熱演、というより怪演です。


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誕生寺の本堂に日蓮宗の公式アプリの宣伝ポスターが貼られていることに気がつきました。

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参拝すると「参る(マイル)ポイント」がたまるとのこと。

早速ダウンロードしました。


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帰り道。

車で運転中、「日蓮」という名前の交差点を発見。

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日蓮交差点の信号機に向かって、私は「南無妙法蓮華経!」と急いで合掌しました。

(ちなみに、私は日蓮宗ではありませんが・・・)


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ところで萬屋錦之介は、日蓮宗の信者なのだろうか?


「勝新太郎対談集」の中で、勝新太郎は瀬戸内寂聴と対談しています。

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それによると、

《勝「(京都駅で)風体の悪いやつが向こうからコートの襟立ててワーッと歩いてくる。どっか、神戸の山口組のところの若い衆かなと思ったら、これが萬屋錦之介なんだね」》

勝は、萬屋に、俺はさっきまで仁和寺に参拝していたと伝えたのだとか。

すると、萬屋もこの日仁和寺に参拝していたと答えたのです。

そこで勝は、仁和寺でもらった大日如来の仏像を萬屋に見せたといいます。

《勝「(仏像を)見せてやったら、いきなり新幹線のホームのところに土下座しちゃって、「南無・・・・・・ムニャムニャ・・・阿弥陀ウンケンバタラダテバ・・・・・・」って手を合わせて拝むんだね」》

《勝「(必死の形相で)こんなことしてね。あ、こいつももうじき倒産するなと思ったね、そんな神頼みしているようじゃ。それからさ、新幹線にあるありったけの酒を全部買い上げちゃってさ、二人で飲んだんだよ。・・・・・・その二日ぐらい後に錦之介は倒産しちゃった(笑)」》

これは、萬屋錦之介が経営していたプロダクションが倒産したときのエピソードなのですが、抜群にいい話です。


この勝新太郎の証言によると、仁和寺は真言宗ですし大日如来も真言宗の本尊なので、萬屋錦之介は日蓮宗ではなかったのではないかと私は推断しました。


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(おまけ)

鴨川シーワールドへ行きました。

すばらしい水族館です。

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大人気のシャチショーを水槽の目の前で観ました。

係員いわく「水槽の水で座席がぬれますのでご注意下さい。バケツの水を何杯もかぶるようなイメージです。後方の席のお客様も靴の中までびしょぬれになります。必ずカッパを着てご観覧下さい」とのこと。


係員の注意は脅しなどではなく、事実そのものでした。

巨大なシャチがジャンプするたびに、津波のような水しぶきが客席に襲いかかります。

ずぶ濡れになるシャチショーは、鴨川シーワールドの名物アトラクションのようです。

シャチが飛び跳ねるたびに客席は悲鳴。

客席「きゃー!!」

一方、私は「南無妙法蓮華経!」


日蓮聖人が生まれた瞬間、大きな鯛が轟音とともに海面から飛び跳ねたという伝説があります。

大きな鯛と同様に、シャチもジャンプ!

そのとき、私に萬屋日蓮が乗り移ったのでした。

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「なむ、みょー、ほー、れん、げ、きょー!」

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3月14日は何の日ですか?
ホワイトデーらしいです。
とはいえ私にとって、2月14日も3月14日も、バレンタインデーやホワイトデーではなく吉良上野介の月命日という認識でしかありません。
※12月14日は、忠臣蔵の討ち入りの日です。

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ところで、
妻君は(私もですが)、晩酌をします
一番消費するのが、なんといっても日本酒。
最近のお気に入りの銘柄は、新潟の高千代酒造の「たかちよ」です。
一ヶ月ほど前、高千代酒造の特約店(新潟県の高田)へ行き、一升瓶を何本も買いだめしました。
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日本酒のために高田へ行くのは、なんだか、贅沢な気がします。

せっかくなので、どこか立ち寄れる観光地を探した私。
なんと、ドナルド・キーンセンターという施設が柏崎にあるというではありませんか!なぜ柏崎なのか興味が湧きます。
立ち寄ろうとしたもののドナルド・キーンにまったく興味のない妻君の反対と、そもそも冬期休業中とのことで断念しました。

断念した数日後、ドナルド・キーンが亡くなりました。
まるで虫の知らせのように感じました。

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それで思い出したことがあります。
渥美清が亡くなったときのこと。
私は中学生。そのころから「男はつらいよ」とプロレスの大ファンでした。

友人とプロレス観戦をするため、東京へ行った中学生のころの私。

せっかく東京まで来たのだからと、友人の反対を振り切り、「男はつらいよ」の舞台である柴又に行こうとしました。
しかし、帰りの電車までの時間がなく柴又観光を断念したのです。
自宅に帰ると、テレビは渥美清の訃報一色。
ショックだったのと同時に、そのときも虫の知らせのように感じました。
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新潟の高田には、高千代酒造の特約店の酒屋が数軒あります。
お酒を買いだめしました。

妻君「この一升瓶の酒は、バレンタインデーのプレゼントだからね!」
私は「ありがとう」と言ったものの、どうせ半分は妻君の口に入るんだろうなあと思いました。

妻君「ホワイトデーはいらないよ」
私「どうして?」
妻君「もう一本、日本酒を選ぶから。これがホワイトデー!」
私「それはどうも・・・」

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趣のある高田の町は、「男はつらいよ」のロケ地でもありました。

売れない歌手の小林幸子が、人通りの少ない高田の街角で新曲のキャンペーンをしています。
通りかかった寅さんが、小林幸子を励ますのです。

寅さん「手を見せてみな。手相を見てやるよ」。
寅さんは商売柄、培った易学で小林幸子の運勢を見ようとします。
寅さん「うん、大器晩成型だ!まあ頑張んなよ。じゃあな」


高田は、豪雪地帯です。
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昔ながらの雪除けのアーケードがあり、道々に、地下水の融雪装置が整っています。
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「たかちよ」を飲みながら、高田で寅さんの気配を感じたことを思い出しました。
 
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「鬼平犯科帳」(テレビドラマ)にはまっています。
レンタルDVDをときどき見ては、中村吉右衛門の演じる長谷川平蔵に痺れているのです。
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中村吉右衛門の演技は、スケールが大きくて最高です。

ちなみに、長谷川平蔵は、火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためがた)の長官。
つまり、放火犯、強盗、博打などを取り締まる役人です。
今でいう、警察のボスみたいなものでしょうか。
長谷川平蔵(「鬼の平蔵」、つまり「鬼平」)が、役人や密偵たちとともに難事件を解決するという話です。

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ところで、
先日、秩父の山奥にある三峯神社へ行ってきました。
オオカミ信仰で知られている神社です。
特に最近は、三峯神社の白いお守りが人気で、連日渋滞を引き起こすほどのブームでした。
(少し前に、渋滞解消のため販売が休止になったとのこと)

突然、「三峯神社に行こうよ」と、スピリチュアル好きの妻君から提案されました。
心の中で、またいつものスピリチュアル病か、まいったな・・・と頭を抱えたのですが、小心の私ときたら「いやあ、信心深くて感心するよ」と拍手していたのです。
妻君いわく、わが家は薪ストーブを導入しているので、火難除けのお札をもらいたいとのこと。

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朝早く三峯神社に到着。
深酒をして二日酔いだった私は、おぼつかない足で境内を散策しました。
関東平野を中心に円を描くように広がる山地に点々とオオカミ(お犬)信仰があると「オオカミの護符」という本の内容を思い出しながら歩きます。
三峯山は、特にオオカミ信仰の盛んだったところです。

澄んだ空気。
二日酔いで体に充満していた毒素が、山の発する霊気に清められていきました。
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コマ犬ならぬコマオオカミがいます。
愛犬を連れて参拝する人を何人も見かけました。
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立派な山門。
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行列ができていました。

火難除けのお札を探します。
高いものありますね。
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「火防盗賊除」と書かれています。
火事や盗賊を撃退するお札です。
ん?このお札。長谷川平蔵と同じ仕事をしているんじゃないか!
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「火付盗賊改方、長谷川平蔵でござる!」
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「火付盗賊どもを、斬り捨てぃ!」

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帰宅して、三峯神社のお札を貼り付けました。
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「わが家の中村吉右衛門」です。
これでわが家も安心です。
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