長野の和菓子屋で、「水無月」を置いていたお店は、私のリサーチによると50%を超えていましたね。

水無月
《六月三十日の「夏越し祓え」に食べるお菓子。もともとは京都で食べられていたが、いまは東京でも見られるようになった》
(引用:和菓子のこよみ)
氷がモチーフになっていて、涼しげです。

6月は、行事がないので、和菓子ファンの私にとっては嬉しいことです。

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東映の社風といえば、
「柳の下にドジョウは二匹でも三匹でもおるわい!」ですね

でも、どの映画会社も似たようなものかもしれないなーと、新聞記事を読みながら思いました

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大映の社長は永田雅一という人で、ホラ吹きだったため、「永田ラッパ」と呼ばれていたんです。(いい命名センスです)
黒澤明監督の、「羅生門」は大映の製作。
ベネチア映画祭グランプリを獲得しました。

元々、《製作時に乗り気でなかった永田》でしたが、
グランプリ受賞の報に狂喜乱舞する新聞記者たちに「で、グランプリってのはどのくらい凄いんだ?」と聞きなおし、
その後、永田は、「偶然に作ったわけではない。やっぱり大きな野心と涙ぐましい努力の結果」と鼻高々》。
当時のことを、撮影所の裏方さんが回想すると、
《「『羅生門』が賞取ったからって、『地獄門』『朱雀門』と門がつく題名よくやってました」と苦笑した》とのこと。
(引用:毎日新聞連載の「京都カツドウ屋60年」)

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二匹目のドジョウを狙って、大映の永田は、
海外映画祭に向けた作品を次々と送り出す。その結果、溝口健二の「雨月物語」がベネチアで銀獅子賞、衣笠貞之助の「地獄門」がカンヌのグランプリ、溝口の「山椒大夫」が再びベネチアで銀獅子賞を受賞。"グランプリの大映"として名をはせることになった。》

お菓子も、和菓子ファンが望んでいる「二匹目のドジョウ」の中に、ひょっとしたら、ヒットする商品が登場するかもしれませんね

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最後に、矢野誠一さんの本から
永田雅一についてのおまけのゴシップをひとつ。

昭和12年、
林長二郎(のちに国民栄誉賞を受賞される、長谷川一夫)が、松竹から東宝へ引き抜かれます。

松竹の撮影所を去るときに、長谷川一夫は、暴漢に左頬を切りつけられました。

で、朝鮮生まれの青年が逮捕されます。表向きは《スター生活を妬んでの犯行》ということにしようとするものの、誰もが映画会社どうしの抗争だと思っていたそうです。

ちなみに、
そのとき、永田雅一(のちの大映社長)は、
松竹系の新興キネマという会社の京都撮影所の所長を務めていました。
《永田雅一は、/太秦署に召喚されている。/事件の黒幕と目されていたのだ》
《書類送検されるが/不起訴となる。不起訴処分の見返りに、何人かの警察関係者が新興キネマの役員に招かれている。》
それで、大映の社長ですから。柄が大きくデタラメで、なんだかすごい人ですよ。
実際、長谷川一夫を切りつけた青年が出所したときに、永田は自らの車の運転手にその青年を雇おうとしますが、そんなことしたらバレバレだと、周囲に止められてもいます。ははは。
(引用:「昭和の演藝二〇講」矢野誠一)
お得で素晴らしい本です。(慶応大学で頼まれた講義の講義録です)
しかし、物騒な話があるもんですなー。

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水無月が終わり今年もあと半分ですね、しみじみ。
残り半年も、物騒な犯罪を起こさずに巻き込まれずに、平穏に過ごしたいものです。