厄除け日記 (by Kばやし)

厄除けのように、好きなことを集めて書きます。 30代。 俳号は軽囃子(けいばやし)

カテゴリ: 子供

春は出会いと別れの季節。

TBSラジオに「たまむすび」というラジオの魅力の詰まった番組があるのですが、そのメインパーソナリティである赤江珠緒さんが妊娠のため降板することになりました。

寂しいことではありますが、パーソナリティの復帰を楽しみに待つというのもリスナーにとっては喜びであり、これは暮らしと密接なラジオならではの喜びなのだとも思います。


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ところで、

子どもができるまで私は、「西松屋」や「赤ちゃん本舗」のようなベビー用品店へ入ったことがありませんでした。

マタニティ用品やベビー用品のメーカーの「犬印本舗」や「ピジョン」なんていう会社名など、そこで初めて知りました。


マタニティ用品の腹帯については、

妊娠して5ヶ月くらいして、腹帯をすると縁起がいいなんてことをいいます。

私の妻が妊娠したときは、もちろん「犬印本舗」の腹帯をしていました。


(西松屋にて)


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腹帯といえば、

安産祈願で知られている人形町の水天宮で、晒し木綿の腹帯をいただくことができるというのは有名です。

この水天宮の腹帯を、私の妻が妊娠しているときにもらいました。


(写真左、水天宮の腹帯)


水天宮のホームページによると、

《皆様が社殿に向かってお参りをされる時に鈴を鳴らしますが、その鈴から下がる紐を鈴の緒と申します。(中略)。

水天宮が江戸時代に久留米藩上屋敷内に鎮座していた頃より、鈴の緒には晒木綿が使われておりました。月に一度その晒を交換しますが、当時そのお下がりを受けられた方が腹帯としてお使いになったところ、殊の外安産であったことから、たちまちその評判が人づてに広まりました。

(中略)殿様の計らいにより、鈴の緒のお下がりとして晒をお分かちして参りました。 


(中略)私共は鈴の緒を「御子守帯」と名付け、一体々々心を籠めてお分かち申し上げております。》


いわれがいるのですね。


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特に、この水天宮は、

「戌(いぬ)の日」と呼ばれる12日に一度やってくる日取りには、安産祈願の参拝客で混雑するそうです。


なぜ戌の日に安産祈願なのか。


「動物信仰辞典」(芦田正次郎 著)によると、

《犬への信仰は、犬は簡単に仔を産むことができるというところから、安産への信仰が強い。》

水天宮についても言及し、

《安徳天皇などを祭神とする水天宮では戌(犬)の日に祈願すると安産の利益があるといわれ、戌の日の参拝客は極めて多い。》

さらに、腹帯についても、

《妊婦は戌の日に腹帯を締めると安産できるという信仰がある。》


なるほど、「犬印本舗」というメーカーが腹帯を販売しているということに合点がいきました。


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ある日。

千曲川(長野県から新潟県へ流れる川)沿いの土手を車で運転していました。

すると、

小さな祠を発見。


目をこらすと、水天宮。

(写真だと分かりづらいかもしれませんが向かって右の石に「水天宮」と彫られています)

誰も通らないような川端にも水天宮があったのです。

「その節はお世話になりました」。


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また、別のある日。

この日は千曲川のさらに上流の川沿いを車で運転。

ん?

またもや小さな祠を発見。


目をこらすと、別の水天宮。

こんな辺鄙な川沿いにも水天宮がありました。


どうやら、「水天宮」というくらいだから「水辺」にかかわるような、例えば水難除けや漁業みたいなものの信仰の対象になったのかもしれません。

だから、千曲川沿いに小さな「水天宮」がいくつもあり、信仰されてきたのかもしれないと推断したのです。


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ちなみに、

ほ乳瓶などのメーカーである「ピジョン」は、日本語では「鳩」ですね。

「鳩」にも「子育て」とかかわる信仰があったのかもしれぬ、と、先ほどの「動物信仰辞典」を開いてみました。


すると、

《鳩は八幡大菩薩とも呼ばれた八幡神の神使とされている。》

ほう。

《源氏ゆかりの武士は軍神「八幡神」の使者として鳩を崇拝した。(中略)。向かい合う二羽の白鳩を縫い取りした八幡大菩薩の旗は、頼朝の奥州征伐にも用いられている。》

鳩は戦争に勝つために信仰されていた・・・、

ということは、日本では「平和」というより、「平和」と対極の「武運」の信仰を集めていたということなんですね。


お寺に鳩が保護されている理由も、

《死者供養のための放鳥に鳩が使われたことも要因になったと考えられる》とのこと。 


歴史的には「戦争」や「死」のイメージを持っていた鳩(ピジョン)。

哺乳瓶のイメージじゃないなあ。


とはいえ、

西洋では、鳩(ピジョン)は「平和」の象徴。

子どもが育つには、いつまでも平和な世の中でありますように、ということなのでしょうね。


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話はラジオに戻ります。

ひとまず私は、ラジオリスナーとして赤江さんの降板を惜しみつつ、

赤江さんの安産と子どもの未来の平和を祈願するために、

千曲川には小さな水天宮もおわしますし、

近所の西松屋も、犬や鳩の力をお借りすることもできるパワースポットなのだと思ったのです。


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私の息子が離乳食を始めました。
それに伴い、歯ブラシを使って歯みがきをするようになりました。

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話は少し飛びますが、
私の敬愛してやまない東海林さだお先生が、ある二世タレントをめぐる事件をバッサリ斬ったマンガを書いていました。
ね?バッサリ斬っているでしょう?
逆に、斬ろうとした刀の方が折れとるじゃないか!と主張される人もいるでしょうが。 
(それでも私は、12コマ目の表情に「バッサリ斬った」と言いはりたいですね)

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で、
私の息子は、夜、寝る前に歯ブラシを使って歯を磨くという話です。
お分かりのように、泣き叫んでおります。
もはや、ちょっとした拷問。

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歯ブラシで人格を判断するとしたら・・・・・・。

究極の二者択一かもしれませんが、
(「高畑淳子さんの息子」のような人物か、「タンマ君」のような人物かという、まあ、はっきり言ってそうとう乱暴な二者択一ですが、)

歯ブラシへの反応を見て、私の息子の行く末は「タンマ君」側に違いないだろう。
泣き叫ぶ姿を見て、「うむ」と静かにうなづいた秋の夜長なのでした。 

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少し前の話ですが、
息子が生まれて100日になり、「お食い初め」をしました。
お食い初めは、辞書によると《生まれて100日目,あるいは120日目の乳児に箸(はし)を持たせ,初めて食膳につかせる祝いごと。実際には食べるまねごとだけさせる》とのこと。

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お食い初めのため、長野市にある「割烹レストラン」へ行きました。

昔からの習わしは、できるだけやってみたいと思っているのですよ、いくらかお金はかかるかもしれませんが。

全日本プロレスファンの私は、子どもの行事に伴う多少の出費を覚悟し、ジャンボ鶴田のような心境になっていました。
つまり、
ジャンボ鶴田が三冠ベルトを初戴冠したとき、勝利者インタビューをリング上で受けます。
試合に勝ったもののズタズタにされた鶴田はマイクを向けられ・・・・・・、

「誰でも来いって!いつでも・・・、だ、誰の挑戦でも、う、受けてやるぞ!コノヤロウ!」

私の場合は、「七五三でもなんでも来いって!いつでも・・・、ど、どんな行事でも、う、受けてやるぞ!コノヤロウ」

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お食い初めのとき、紋付き袴に見える服を着させられた息子。

「割烹レストラン」のお食い初め膳。

年配者(今回は私の祖母)が生後100日をむかえた子どもの口元に「歯固め石」を付けるのがメインイベントです。
店員の方いわく「石のように丈夫な歯が生え、長生きできますようにという願いを込めたお祝いごとです」。


有り難いことに、私の会社(葉っぱ屋)で取り扱っている商品が使われておりました。
朴の葉

笹の葉1

笹の葉2

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無事にお食い初めが終わりました。

子どもを抱くことの多い妻君は、腰に負担がかかるようです。
そんなわけで、骨盤ベルトが重宝しています。
腰の痛みが和らぐようです。

骨盤ベルトをしている妻君を見て、プロレスファンの私は・・・・・・、

どうしても妻君が、骨盤ベルトを愛用していた天龍源一郎さん(腰を痛めていた)に重なってしまうのでした。

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ある日、
骨盤ベルトをした妻君が、突然、パーマをかけてきました。
     
腰ベルトをしてパーマをした著名人といえば・・・・・・、
天龍さんしかおらんでしょう。

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私は妻君に思わず尋ねていたのです。

私「髪型、もしかして、天龍さんのスタイルに寄せようとしている?」
妻君「ん???どういう意味?」
私「いやいや、なんでもない」

どうやら妻君は、天龍さんの髪型を踏襲したわけじゃないようです。

となると・・・・・・、
プロレスファンの私は、考えました。


テリーゴディ

ゲーリーオブライト


ブルーザーブロディ


アンドレザジャイアント

妻君のパーマが天龍さんの影響じゃないとしたら、このあたりのスーパースターたちに憧れてのものだと推断したのですよ。
ここだけの話ですが。
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「鞍馬天狗 山嶽党奇談」(大佛次郎)は、昭和3年に「少年倶楽部」に連載されていた小説です。
復刻版を数年前に読んだのですが、意外や意外、かなりの面白さでした。

鞍馬天狗が、杉作少年や吉兵衛とともに白髪鬼の率いる「山嶽党」という暗殺集団と対決するという話です。
このストーリーに鞍馬天狗の宿敵である新撰組や、盟友である西郷隆盛などが絡んで盛り上がるのですよ。

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「鞍馬天狗 山嶽党奇談」の中に、思わず笑ってしまった名シーンがあります。

暗殺集団「山嶽党」の連中には合い言葉を使うというルールがありました。
「雲」と言われれば「雨」と答える、というもの。

鞍馬天狗は、合い言葉のやりとりしている山嶽党の姿を陰からのぞき見て、悪党たちの「雲」と「雨」のルールを見破ります。
そして、鞍馬天狗は逃げようとする山嶽党の男の袖をつかみ、こう言います。
《「雲といったら、雨ですか、・・・・・・はははは。なアるほど」
と笑って、
「ところで、私の流儀は雷です」
言下に岩石のように固い拳骨がぱっと飛び込んできて、鞍馬天狗はその男の目から稲妻を飛び出させていました。》

鞍馬天狗は「雲」と「雨」のルールを見破ると「私の流儀は『雷』です」と言い、敵をぶん殴り、目から稲妻を飛び出させたのです。
さすが正義のヒーローじゃないですか。

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ところで、
バトラー後藤裕子さんの、子どもの言語習得について書かれた本を読んでいました。 

ちなみに、私の息子は生後2ヶ月です。
この本によると、生後1年までは意味のある言語を発話する前段階なのだそうですね。 

また、生後3ヶ月ころは《『クーイング期』という。『グー』という音に代表されるように、母音的な音を核に子音的な音が結合させた》声を出せるようになる時期なのだそうです。
特に、機嫌が良いときに喉の奥を『グー』と鳴らすようで、母親・父親の呼びかけに対して笑顔を見せる頻度も増える、とのこと。
確かに、私の息子も笑うようになってきましたね。

また、子どもの発声する『グー』に、大人も『グー』と呼びかける、《オウム返しという行為によって、赤ちゃんは「同一」と「相違」を認知する能力を獲得していく》のだとか。

私の息子も生後2ヶ月を過ぎ、「クーイング期」にさしかかりました。
私は、息子に「グー」と言わせるために寝ている息子の眼前で・・・、
「『グー』って言ってごらんなさい。『グー』だよ、『グー』。『グー』と言ってごらん!『グー』!『グー』!」
すると、「鞍馬天狗」を読んでいたせいか・・・・・・、

まだ喋れないはずの息子の心の声が聞こえてきたのです。

以下、息子の心の声。
「『グー』と呼んだら『グー』ですか?・・・・・・はははは。なアるほど」と笑い、
「私の流儀は、『グー』といったらパンチです!」と息子。

ポカン!
(グーパンチが私の顔面にヒット)

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幸いにも、私の目から稲妻は飛び出ないですみました。
ま、生後2ヶ月のグーパンチなんてカワイイものですね。
いくらでも顔面で受け止めますよ。

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さて、
「週刊プロレス増刊号」(天龍源一郎 引退試合特別号)を読み返していました。

すると、こんな写真を見つけました・・・・・・。
ゴツン!
(天龍さんのグーパンチが、オカダの顔にヒット)

この写真を見て、息子のグーパンチのフォームが天龍さんのグーパンチそのものだということに気がついた私。

うーむ・・・。十数年もしたら私の顔はボコボコかもしれないぞ。
どういうわけか私は、天龍さんに殴られたオカダのように歯を食いしばっていたのでした。
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映画会社の松竹の配給で時代劇の「切腹」を撮影していたときのこと。
主演の仲代達矢はまだチャンバラの経験がなく、当時東映のスター俳優だった中村錦之助に殺陣を教わったことがあったそうです。

仲代達矢いわく、
《(錦之助の)京都のお宅にお邪魔して、有馬(稲子)さんも交えて仲良く三人でやっているうちに、私と錦之助さんとで演技論のぶつけ合いが始まるんです。(中略)それがだんだん盛り上がってしまって。ウイスキーをぶっかけたりすると、もう二人で大立ち回りですよ。》
(「仲代達矢が語る日本映画黄金時代」より)

仲代と錦之助はいったん仲直りします。
《「祇園行こう」って祇園行って。ところが、そこで飲んだらまた始まって。今度は殴り合いですよ。》
松竹vs東映の代理戦争。
結果は、二人とも顔をボコボコにして、痛み分けだったとか。

翌朝、仲代達矢は顔を腫らして松竹の撮影所に戻ります。
すると、スタッフの反応は、
《心配はそっちのけで「で、どっちが勝ったんや」って。(中略)。錦之助さんも東映の撮影所で同じことを聞かれたらしいです。そうやって互いに撮影所のスタッフ同士も意地を張り合っていたんですね。》
面白い話です。

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昔は、映画会社で作風も違いましたよね。
監督でいえば、例えば、「松竹」だと山田洋次(男はつらいよ)や木下恵介(二十四の瞳)、「東映」だと深作欣二(仁義なき戦い)や鈴木則文(トラック野郎)が代表格でしょうか。
脚本家でいえば、「松竹」だと山田太一あたりでしょうし、「東映」だと笠原和夫あたりでしょう。
全く作風が違いますね。

ぶつかるのも当然です。

私は、どの映画会社も好きですが、でもやっぱり応援したいのは松竹ですかね。

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各映画会社でオープニングの背景も違いましたね。

(松竹の富士山)

(東映の波)

(大映の空)

(東宝の宇宙)

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話は変わりますが、
「お宮参り」という行事があります。
辞書によると、《子供が生まれてのち、初めて産土 (うぶすな) 神に参拝すること。生後30日前後の場合が多い。産土参 (うぶすなまい) り。初宮参り。》とのこと。

私たちの息子も、生まれてから一ヶ月経ちましたので、お宮参りをしようということになりました。
息子に掛け衣装を着せて近所のガラーンとした神社へ行くことにしました。

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その前に、
お宮参りの衣装をレンタルするために、まずは写真館へ寄ることにしました。

しかし、さすがは写真館ですね。
無償で衣装をレンタルさせてくれるわけはありません。
何パターンもの衣装を撮影させ、写真のセールストークを浴びてから初めて衣装が借りられるのです。
(写真の購入を前提に衣装をレンタルさせてくれるということです)

そこで、私たちは、着るだけならタダという甘い言葉にそそのかされ何パターンもの衣装を、ワケの分かっていない息子に着せました。

まずは掛け衣装(和装)を着せることにしました。
(よだれかけは、私の商売道具である紫の『笹』のデザイン)

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まだまだ写真を撮っていいというので・・・、「化粧まわし」を着せようじゃありませんか。
富士山のデザインの「化粧まわし」。
品があっていいですね。

いや、まてよ。
『富士山』がデザインされた「化粧まわし」の下に・・・、『荒波』がデザインされた「化粧まわし」を見つけてしまった私。
富士山か波か・・・。
どちらかを選ばなければならないなんて、あまりにも酷な選択です。

というのも、
松竹か東映か・・・、だからです。

息子には、人情にあつく品のあるモダンな男に育って欲しい。
ということで、「富士山」のまわしにしようと思いました。
が、
どういうわけか、波瀾万丈で血も涙もない「荒海」のまわしを息子に着せてしまう私。

(「東映」的なケンカ腰のポーズをする息子)

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息子に「東映」柄の化粧まわしを着せてしまったことに、私は罪の意識をおぼえて、お宮参りは贖罪の気持ちで神社で手を合わせました。

「ほがらかに『松竹』のような人に育ちますように」
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