強行スケジュールで静岡へ行ってきました。
妻君は、念願である「芹沢銈介美術館」へどうしても行きたい!ということで、私も美術館のある静岡に同行したのです。
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芹沢銈介は、静岡出身の染織家で人間国宝。
民藝運動の柳宗悦や棟方志功と交流したことでも知られています。
妻君は、染織家としてというよりも、芹沢の工業デザインのファンのようです。
旅行の2~3日前のこと。
妻君に「芹沢銈介美術館」のために静岡へ行こうと提案された私。
私が「遠いなあ・・・」と難色を示していると、妻君は「じゃあ、清水次郎長の家へ行ってもいいよ」。
東映ファンである私の弱点を突いてきたのです。
私「うむ、分かった!静岡へ行くか!」
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話は変わりますが
だいぶ前に、石川県の九谷焼美術館へ行きました。
美術館の近所で「九谷焼絵付け体験」ができるというので、私と妻君と息子(3才)で絵付けをしました。
息子は、妻君の補助でトリケラトプスを描きました(中央)。
妻君は、梅を描きました(右)。
そのときは気がつきませんでしたが、芹沢銈介のデザインを参考にしたのだとか。
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こんな作品の中で暮らせたら生活が豊かになりますね。
派手ではなく、質実で美しい家でした。
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芹沢銈介美術館のあとは、いざ、清水次郎長生家へ!
片岡千恵蔵(次郎長)が出てきそうな雰囲気。
「勢揃い東海道」(東映)では、
次郎長宅の庭先で、片岡千恵蔵(次郎長)と市川歌右衛門(山岡鉄舟)が刀を抜き対峙する場面があります。
この両雄に優劣をつけるなんて!
どっちが勝のだろうか!?ハラハラドキドキ。
すると突然、
え??夢のバトルは尻つぼみな結末。
ま、「東海道・中山道」シリーズでは、東映の両御大(千恵蔵と歌右衛門)が必ず対決するシーンがありますが、どれも同じパターンで謎の和解をするのがお約束のようです。
千恵蔵と歌右衛門が向かい合った次郎長の家。
芹沢銈介の家に引けをとっていませんでしたよ。
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長野に帰ってのこと。
ん?芹沢銈介のデザインじゃないか?と思った私。
調べてみると、芹沢銈介の弟子のデザインでした。
わが家にある深沢七郎や内田百閒などの本の装丁は、芹沢銈介でした。
知らず知らずのうちに、親しみ楽しんでいたのですね。
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おまけ
http://kebayshi.blog.jp/archives/1026826088.html
(任侠中山道)
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(任侠東海道)